「小説や漫画を読んで何かの役に立つの?」
「ゲームなんて時間の無駄遣い」
私は昔からゲームが大好きで小説や漫画もよく読むのですが、知人にこう言われたことがあります。
自分では気にしたことがなかったのですが、どうやら知人はゲームや読書と言った趣味は「生産性のない趣味」だと認識しているようで、やっても何も残らないし得られないと思っているようでした。
確かにゲームや読書では他人に見せられる成果や生活に役立つスキルを身に付けることはあまりないかもしれません。
しかし、だからと言って生産性のない趣味をすることは時間の無駄になるのでしょうか?
今回は生産性のない趣味が持つイメージとメリットについてお話ししたいと思います。
生産性のない趣味だと考えられてしまう原因・特徴

生産性のない趣味がネガティブなものとして捉えられがちになってしまう背景には、どんなことが原因になっているのでしょうか。
まずはその生産性のない趣味の特徴を見てみましょう。
その趣味を辞めた時に何かが手元に残らない
スポーツや物作りを趣味にしている人は何かしら道具が必要になります。
一時的に趣味を楽しむ余裕がなくて辞めてしまったとしても、また再開する時に道具が揃っているのですぐに始められますし、やり方も覚えていますよね。
しかし、生産性のない趣味は特に必要な道具を必要としないものが多く、誰でも簡単にできる為、「趣味」として認識されにくいことがあります。
また、趣味をしたという証拠が残りにくい為に「時間の無駄」と思われがちです。
成果物ができない為、成果を確認しにくい
小物作りやガーデニングを趣味にしていると、自分の作った作品や育てた花などの実物もしくは写真を残しておけます。
楽器や資格取得を趣味にしていれば、スキルを身に付けることができます。
実物や記録が残れば完成した時の達成感が得られるので、趣味をやっているという充実感が十分に感じられるでしょう。
しかし、生産性のない趣味にはそういった成果物が残らない為、達成感がなかなか得られないと思う人が多いようです。
生産性のない趣味だと考えられてしまう趣味

生産性がないと思われがちな趣味にはどんなものがあるのでしょうか。
実例を見てみましょう。
ゲーム
RPGやリズムゲーム、格闘ゲームにシミュレーションゲーム。
「ゲーム」と一言で言ってもそのジャンルは様々です。
最近では勉強に活かせる学習ゲームも多く存在しますが、ゲームは昔から娯楽目的でプレイする人が多いですよね。
普段の生活から離れて、ゲームの世界感に浸れるのは非常に楽しいです。
しかし、時間をかけて1つのゲームをクリアしたからと言って、何か仕事や生活に役立つスキルは身に付けられるということは少ない為、「時間の無駄」と考える人もいます。
他にも、「ゲームは健康的ではない」や「ゲームやっても何の役にも立たないだろう」などとネガティブな印象を与えがちです。
ネットサーフィン
パソコンやスマホがあれば誰でも簡単に始められるインターネットサーフィン。
自分の好きなことや興味のあることを検索して、それに纏わる様々なサイトや記事を見て回ることで情報を集めることができます。
仕事や生活に役立つ情報ならば生産性があると考えられますが、好きな芸能人や番組の情報サイトなどを見て回っても自己満足で終わってしまいます。
そういった観点から、ゲームと同様「役に立たない情報ばかり見ているのは時間の無駄」と捉えてしまう人が多いようです。
読書
自己啓発本や何かの専門書を読むことは、仕事や生活に活かせることが多いです。
しかし、小説や漫画は違います。
小説や漫画は娯楽目的で読む本で、何かを得ようと思って読むものではありません。
その為、小説や漫画ばかりを読んでいると自身の成長に役に立たないと思われやすいようです。
生産性のない趣味が無駄ではない理由

ここまで、生産性のない趣味のネガティブな印象についてばかりお話ししてきました。
では、生産性のない趣味は良くないことなのでしょうか?
いいえ、生産性のない趣味にも良い所はたくさんあります。
ここからは生産性のない趣味だからこそ楽しめる理由をお話しします。
ストレス解消になる
趣味を楽しむ最大の目的は「ストレスを解消すること」です。
日々の仕事や生活で疲れた体や心をリラックスさせて自分の好きなことを楽しめれば、そこに生産性を求める必要はないと思います。
小説や漫画、ゲームという非現実的な世界に入り込めば、精神的に元気になれますよね。
私も昔からゲームや漫画は大好きなので、仕事が終わった後や休日はよくゲームや漫画でストレス発散しました。
今でも一番のストレス発散はゲームだったりします。
最近ではゲームも読書もスマホで楽しめるので、外出先でも気軽にストレス解消できるが良いですね。
生産性を求められないため気軽にできる
作品を作ったり植物を育てたりする趣味は、気軽にやっているつもりでも、どこかで「成功させなきゃ」や「すごい物を作りたい」というプレッシャーがかかっています。
それに比べて、ネットサーフィンや読書はそういったプレッシャーが全くなく、自分のペースで自由に楽しめるというメリットがあります。
目標を持って趣味を楽しむことももちろん良いのですが、肩の力を抜いてリラックスした状態で楽しめる趣味を持つことも大事です。
軽い気持ちで誰でもすぐに始められるものが多いのが生産性のない趣味の特徴とも言えます。
人生を豊かにする
ゲームやネットサーフィンは確かに自己満足の為の趣味ですが、記事や台詞は文字を読まなくては進められません。
読むという行為は非常に頭を使うので、たくさんの文字を読むことは自分の理解力を高めることができるんです。
他にも、いつの間にか難しい漢字が読める様になっていたり、人に説明する時の効果的な表現方法を身に付けることにも繋がります。
多くの知識を得られれば、コミュニケーションツールの1つになりますし、思いがけない場面で役に立つこともあるでしょう。
このように、今すぐ成果を見せつことはできなくても、得た知識はいずれ何かの役に立つことがあるので、生産性がないからと言ってゲームやネットサーフィンを趣味にすることは決してダメなことではありません。
まとめ

辞書で「趣味」という言葉を調べてみると「仕事・職業としてでなく、個人が楽しみとしてしている事柄」と記載されています。
「楽しい」「癒される」と感じるものは人それぞれ違うはずです。
自分がやっていて幸福感を得られているものであれば、生産性の有無は関係ありません。
堂々と「趣味である」と言って大丈夫です。
せっかくの自由時間、本当に自分の好きなことをして過ごしましょう。
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