韓国発の男性アイドルグループBTS。
発表される楽曲はどれも大人気となるほど、韓国のみならず、
日本を含めた世界中から注目を集めるアーティストです。
しかし、2018年に「bird」という楽曲がお蔵入りとなってしまった
できごとがあったことをご存知ですか？
お蔵入りというBTS史上前代未聞の出来事に、
テテらメンバーやファンがどう反応したのか、情報をまとめました。
「bird」とは
bird事件とは
「bird（バード）事件」とは、2018年に起こったBTSをめぐる騒動を指します。
この頃、日本の音楽プロデューサー秋元康氏とBTSがコラボし、
BTSの楽曲を秋元康氏がプロデュースするという案が持ち上がりました。
これに対して韓国現地のBTSが大々的に反対をし、
birdという楽曲がお蔵入りになってしまったのです。
発端は韓国ARMYが秋元康とBTSのコラボに反対して不買運動
秋元康氏といえば「おニャン子クラブ」から「AKB48」などなど、
日本の音楽・アイドル界を牽引してきた大物音楽プロデューサーです。
秋元康とBTSのコラボを反対する理由①：女性蔑視の歌詞
今日でも女性アイドルグループの楽曲を多く手掛けている秋元康氏。
一部の楽曲にですが、歌詞に女性蔑視的な表現があると指摘されることがあります。
1985年の「おニャン子クラブ」の楽曲
『セーラー服を脱がさないで』などがよくその例としてあげられます。
比較的最近の楽曲では、2016年のHKT48の
『アインシュタインよりディアナ・アグロン』という楽曲に
以下のような歌詞があります。
（女の子について歌うな中で）
「頭からっぽでいい」
「どんなに勉強できても愛されなきゃ意味がない」
「世の中のジョーシキ 何も知らなくてもメイク上手ならいい」
（『アインシュタインよりディアナ・アグロン』より引用）
もちろん、楽曲・歌詞という一つの作品における表現ではありますが、
ジェンダーの平等や女性の権利向上が重要な課題とされている今日にそぐわないと捉えることもできるかもしれません。
一般に、韓国は日本に比べてより女性の権利やジェンダー平等に対する規制や意識が高かったり厳しかったりすると言われています。
このことも、発売中止となる一因となったかもしれませんね。
秋元康とBTSのコラボを反対する理由②：右翼的
韓国において秋元康氏は右翼的な人物であるという評価がなされることがあります。
秋元康氏本人がそう公言しているわけではありませんが、
秋元康氏と安倍晋三首相（当時）とのツーショット写真が流れたり、
安倍晋三首相（当時）が推し進めた「クールジャパン戦略」の中心メンバーに
秋元康氏の名前が載っていたことから右翼的な人物であるとの評価がなされているようです。
Big Hitが新曲「Bird」の販売中止を決定し、内容が変更
このような騒動を受け、BTSをマネジメントするBig HitはBirdの発売を中止する決定を下しました。
日本と韓国両国のファンからも、発売中止を残念がる声と歓迎する声が入り乱れる事態となりました。
お蔵入りになってしまった「bird」
どのような歌詞だった？
結論から書くと、現在birdの歌詞は一般に公開されていません。
様々な情報から推測することしかできませんが、
BTSメンバーは日本のメディアの取材に対して
「かっこいい仕上がりになっている」
と楽曲を評価しています。
また、一部メディアで報道された、
birdを紹介するメンバーの服装は水色やピンク、黄色といった
ポップでビビットなカラーのものでした。
「爽やか系」「クール系」の楽曲だったのかもしれませんね。
なお、birdという単語は英語で「鳥」を指します。
MVや動画は一切見られない？
MVや動画も現在一般が視聴することはできません。
しかし、BTSメンバーが既に収録は完了していると述べていたことから、
収録されたMVは存在するようです。
今後いつか発表される可能性もゼロとは言い切れませんが、
残念ながらその可能性は極めて低いのではないでしょうか。
bird事件後のファンやメンバーの反応
（画像出典：KPOP monster）
日本と韓国の政治的な話題も含む事柄のためか、
これについてBTSメンバーは大々的にコメントを発表したり、
SNSで発信をしたりはしていないようです。
しかし、メンバーのテテが、
birdのお蔵入りが決まった後のライブに置いて
涙を流していたり、
本来はない、
「鳥（=bird）が羽ばたく振り付け」をしたりしていた
という目撃情報があります。
真剣にアートに向き合っているBTS。
ファンだけではなく、テテを始めとするメンバーも
ショックだったことは想像に難くないですね。
日本と韓国というお隣同士の国。
楽曲やアイドルと言った芸術作品が
政治的な話題によっていざこざを生まない日がくると良いですね。
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